人生何が起こるかわからない。
父が亡くなり、先日49日が済んだので節目の備忘録として書き留めておきます。
デリケートな話題なので普通は表に出さないと思いますが、
事案が発生した際、自分もとにかく情報が欲しくネットを検索しまくったので、そういう状態になった方が辿り着いて落ち着いてもらえたら良いなと思い書きます。
(なのでタイトルもストレートにしています)
1.状況
・事案が発生したのは実家で、私は一人暮らしの為母からの連絡で知る事となりました。
・2日前に父が家族に何も告げず家出。
・父は過去何度かそのような事をしていたため、家族はまた帰ってくるだろうと捜索願などは出していませんでした。
・2日後の朝、母が父の車が止まっており、中で自殺しているのを発見。
・すぐに警察に通報しましたが、こういった場合も最初は救急の方に連絡するそうです。
・死因は練炭による一酸化炭素中毒でした。
2.経過
・緊急通報後、警察と救急がかけつけ現場に入ります。
・遺体は警察署に運び、事件性がないか検案(希望があれば・状況的に必要な場合は司法解剖も)と身辺調査が始まります。
・刑事さんと捜査の方が4,5人来ました。
・現場状況が自死であっても遺書がない場合は捜査が必要となるそうです。
今回は証拠物(車、仕事用PC、手帳、故人の部屋など)を警察が見聞。
また、他の家族と、連絡が付く仕事関係者に事情聴取がありました。
・故人の通院履歴、担当医がいる場合はその病院にも連絡と聴取が入ります。
・遺書の有無の他、事案に使われた道具の出処も慎重に捜査されます。
今回は七輪の出所が不明で、購入レシートなども見つからなかったため周辺のホームセンターなどへ連絡を入れて販売記録がないか調べていました。
・事件性の有無がわかるまで遺体は警察署に安置され、葬儀手続きも何もできません。
ここが自然死と異なり、次に何をするかわからず不安が募った所です。
・指示は刑事さんが出してくれますが、ひたすら警察の連絡待ち。
間間に電話があり、捜査の進捗報告や、気になった点の質問などがありますが最終的に遺体を移送してもらったのは次の日でした。
・事件性の有無が判断され、警察署に説明を受けに行きます。
・死亡診断書は警察が出します。
・遺体の移送含め葬儀会社に連絡。
・自宅に遺体が帰る。葬儀会社と葬儀の打ち合わせ
~ここからは自然死の葬儀と同じ~
3.事案発生時にして良かったこと
※すでに亡くなっているのが分かっていたための内容です。
まだ息が有るなど緊急性が高い場合は違ってくると思います。
・とにかく第三者を呼ぶ。
第一発見者は例外なくパニックに陥ると思います。
今回は近所の方がまず駆けつけてくれ、次に近くに住んでいる親戚が来てくれました。
第三者がそばにいる事により気がしっかりとし、警察への対応や今後の事を冷静に捉えることができます。
・とにかく喋る。
集まった身内と親戚と、ひたすら何故こんな事に・・・と言う内容を喋っていました。
思った事、今感じている事をとにかく出す感じです。否定はしないほうが良いです。
これのおかげでかなり心が整理されたと感じます。
・楽に過ごす
当日はパニック状態で疲れているのでご飯はコンビニ弁当で済ませ、その他の家事もせず、来てくれた親戚にも最低限の振る舞いのみで早めに休みました。
こんな時にと思いますが、日課の犬の散歩やストレッチなどはおのおの行って気を紛らわせていました。
・(番外)SNSで呟く
それとなく書き込んだところ、察してくださった経験者のフォロワーさんが情報を寄せてくださったりしました。(多大なる感謝を)
また、非日常に巻き込まれているので、日常の溢れる場所を覗くとバランスが取れるような気がします。
4.所感
突然で、分からない事ばかりが起こるので平静でいるのは難しいと感じます。
冷静に見えていても、平時の自分や身内とは必ず異なっているので、難しい判断や大変なことはなるべく落ち着くまで避けたほうが良いかと。
故人の感情推測や、何か兆しがあったのではという話には絶対になると思いますが、あれがそうだったのかな、こう思っていたのかも…程度に留めておいた方が良い気がします。
自責の念や決定的な原因探しは心労をふやすのみです。
また、故人は亡くなり方が綺麗だったので、ほとんど病死と同じような感覚なのもあり
冷静に色々と覚えていられたのだと感じます。
死に方や現場の状況によっては、上で書いてきた事は無意味になるでしょう。
最終的に、警察の判断はうつ病による自殺となりました。
故人の性格や最後の行動からしても、実際それが一番確立が高く思える理由でした。
それ以上は全て推測にしかならず、悶々とすることはありますが、今は事後の手続きや残された家族を労わる方に意識を傾けています。
この国の年間の自殺者数は2~3万と言われて、そうなのか・・・と思っていましたが
自分の側で起こるとは思ってもみなかったというのが正直な感情です。
おそらく、発見されていない・家族が公表しない件数を含めるともっと人数は多く、身近な友人知人の中にも遺族がいるのではないでしょうか。
最後に、当日から今日まで話を聞いてくれた友人、オンラインの友人・知人の方々に感謝申し上げます。大変助かりました。